それは今から30数年前です。当時は無添加という言葉もなく、化粧品といえば、名前・色・香りや容器の善し悪しが
先行し、化粧品公害という問題さえほとんど知らされてない時代でした。
その中で、美しくなると信じて使っている化粧品で健康や素肌を痛め、苦しんでいる人がいることを知り、
これから生まれてくる子供の未来のために「誰もが安心して使える化粧品をつくれないだろうか?」
「否、絶対に造らねばならない!」という気持ちが「他人には任せられない」と決心させたのです。
それは研究という以前に「学ぶ」ことから始めなければならず、困難極まり無いことでした。
しかし、愛する人・未来の子供たちのことを考えると、あきらめることは出来ませんでした。
一心で考え続けていたある日、何年も点滴を詰める作業をしていた人から、
「点滴のつく左手は右手に比べて白くツヤツヤしている」という言葉を聞き、
「この液で美肌づくりが出来るなら絶対に害のないものが出来る!」と、たどり着いたのです。
絶対に安全でなければならないことが課題だからこそ、ひらめいたことであり、
塗ってきれいにするという概念の化粧品の世界にひたっていては、おそらく気づくことが出来なかった発見でした。
それはまさに求めていた肌への恵みの一滴であり、細胞を傷つけず、老化させないことで若さを保ち、
「美しい肌をつくる」原点であると、気付いたのです。 |